2003年、ゆずかの母方の家系に当たる神風家の一人娘として生まれる。幼少時代はごく平凡な子供として過ごすが、小学二年生のある日、クラスの友人から、(輪舞がゆずかの従妹だとは知らず)当時スターライト学園の新人アイドルであったゆずかと瓜二つであることを指摘される。
その時はまだゆずかを崇敬していなかったが、面白半分でゆずかを真似ているうちにアイドルのそっくりさんとしてクラスの人気者になっていく。やがてゆずかがゴールドスターアワードを受賞しトップアイドルの仲間入りを果たし、また輪舞がゆずかの従妹だと知られるようになると、トップアイドルの生き写しであり血筋を引いている輪舞も学校中の人気者や神童として見られていくようになる。そのことが、輪舞にゆずかに対する強烈な崇敬の念を生み出すこととなり、以降ゆずかのドッペルゲンガーになることに傾倒していく。(短編小説「エピソード・ゼロ」より)
四ツ星学園に流音と一緒に入学すると、歌を得意とするゆずかによりなりきるため、歌組の組決めオーディションを受ける。しかし、オーディションは不合格に終わる。この事がトラウマになり、以降ゆずかになりきると言っていても、そのトレードマークであるメガネをかけることが出来なくなっている(周囲には、メガネをかけると本当にゆずかと区別がつかなくなるから外していると言っている)。
組決めオーディションの再試験に向けて特訓をするが、そのときに二階堂ゆずにダンスの才能を見込まれ、舞組の受験を打診される。最初は断っていたが、ゆずの熱意に押され結局舞組で受験をする。結果合格するとともに、自身のダンスの才能に気づいた輪舞は舞組に所属する決心をつける。
その後、冬になる頃にはハルカ☆ルカ不在の舞組一年生の中では次期S4候補筆頭と目されるまでにダンスの腕を磨きあげていく。アイドルとしての能力は高いが、ゆずかを追い求め続けているため、S4になる意志が極めて薄く、その事を危惧した諸星ヒカルの計らいでゆずかと同じ仕事のオファーを与える。
憧れのゆずかと同じ仕事が出来ることに胸を踊らせる輪舞であったが、本番での一瞬の心の動揺をゆずかに見抜かれ、そこから輪舞の本心を指摘。自分自身の輝きに目を向けることを諭す。
その日、初めて本当の自分自身を認めることが出来た輪舞は、四ツ星寮へ帰ると髪を染め、それまでゆずかと同じ左側にくくっていたサイドテールを解きミディアムにカットして大幅なイメチェンを図る。これには担任の響アンナも驚かされたが、むしろ立派な個性だとして咎めることは一切無かった。
S4決定戦では、ゆずや先輩幹部には敵わなかったものの、その功績を認められ、翌年度の舞組幹部に任命されている。(「トップアイドルプロトコル」)
二年生になると、騎咲レイから明ヶ瀬流音とともにヴィーナスアークへ来ることを勧められるが、これを拒否。結果、流音のみがヴィーナスアークへ行くことになり、これを良しとしなかったことで喧嘩別れをしてしまう。
三ヶ月後、流音を連れ帰るためにヴィーナスアークへ乗り込む。ヴィーナスアークのオーナー、エルザ・フォルテは流音を返す条件としてステージでの対決で流音に勝利することを提示する。二階堂ゆずから、土星のツバサのドレスであるトロピカルビーチコーデを借りた輪舞はこれを着て勝負に挑む。対する流音はマイリトルハートのスワンレイクブルーコーデ。輪舞は土星のツバサを引き出す寸前までのパフォーマンスを見せるが、ヴィーナスアークでレッスンを積んでいた流音には敵わず、敗北する。しかし、流音が真剣にアイカツに取り組み続けていることを知ると、四ツ星学園へ帰っていった。
その後、四ツ星学園で舞組幹部としての務めをこなし、再び次期舞組S4候補とされていたが、突如S4決定戦のために帰国してきたハルカ☆ルカに敗北。世界を廻ってアイカツをして来たことにより実力をつけてきたことを知ると、流音もまた、海の向こうで高みを目指していると思いを馳せ、ようやく流音を心から認めることが出来た。
ここから先はraft voyageの同人誌「オリジンズ・オブ・タレント」のネタバレが含まれます
三年生の夏、流音がネオ・ヴィーナスアークを降り、四ツ星学園へ帰ってくると、流音とともにゆずかから合同ライブの誘いを受ける。しかし、ゆずかの目的は輪舞たちの実力を測ることであり、ライブの最後にゆずか対流音&輪舞のペアと対決をすることを知らされる。かつては盲目的に崇敬し、姿形までもそっくりに真似ていた相手を今度は超えるため、輪舞は流音とユニット「レジェンドブレイカー」を結成する。ライブ当日、フィナーレとしてゆずか対レジェンドブレイカーの対決が行われるが、その勝敗の行方は……?
17年後、自身が創設したブランド「HOT WIRLWIND」の事務所兼ダンススタジオで、自分の母親と対決することになってしまったスターハーモニー学園に通うアイドル
倫堂あきらに、母親であるゆずかに勝つための手助けをする。